ケーキも切れないし日常のことが色々できない司法書士のブログ

組織に属しておらず守られてない分、いいたいことはいわないと損した気分になる器の小ささ。

ヤツがきた・・・

夏といえばなんでしょうか。海、花火、スイカ、若い時はたまに慣れない夜遊び・・・。気分をあげてくれることが満載の夏でありますがいいことばかりではありません。我が家に早くも夏の悪夢が訪れたのですというか、ゴキブリが出たのです。ゴキブリは気持ち悪い。悪意があるとしか思えない黒光りフォルムと謎のスピード。天井に張り付いて「たたいたら飛ぶぞいいのか~いいのか~~!」と言わんばかりの性格の悪いポジション取り。そしてゴキブリを見つけた時の妻も怖い。阿修羅のような顔で絶叫しながら殺虫剤を大量噴射、完全に息の根を止めるまで追撃をやめません。普段ノロノロと動くのになんでゴキブリ見つけた時だけあんなパワフルに動くのでしょうか。娘と2人で震えながら殺戮の限りを尽くす妻に怯えることしかできません。どうやらこれはゴキブリの出ないタワマンの51階あたりを買うまでずっと続きそうです。仕事に対するモチベーションが格段にあがった5月の夜でした。


下北沢司法書士事務所 竹内友章

ストイックビール!

突然の自分語りで恐縮ですがわたくし高卒から工場作業員、不動産屋、コールセンターなどあまり社会的地位の高くない仕事を転々としながら司法書士試験に合格しました。学歴、職歴の無残さに加え、運動神経最悪、手先不器用、字が汚い、人に好かれない、変な顔など生き物としてのあまたのハンデキャップを努力努力で切り抜け今年で司法書士事務所開業4シーズン目に突入してます。そんな私は日々の健康管理も怠りません。「継続は力なり」毎晩きちんとビールを飲み、肝臓を鍛え上げ、己の内臓を決して甘やかさないストイックさの持ち主です。尿酸値の急上昇を気にも止めず、ドンと来い痛風といった意気込みであの夜もストイックビールを買いに行きました。そして出会ったのがコイツ!


「なんだ?見たことない。そういえば昔似たような名前の缶コーヒーがあったな。しかし500m缶しか売ってないではないか。なんて自分に厳しいのだ。350を飲んで今日はここで終わるか、2本目は節約で第3のビールにするか、はたまた贅沢に芋焼酎に切り替えるかなど選択の余地がない。一度開けたら500を飲み干す以外に道はない。大変な試練だ・・・。だがそれでこそ挑戦し甲斐がある。やれるはずだ。自分を信じよう!」ということで500缶を武者震いしながら購入し、プルトップをスカンと開け、グビグビと喉に流し込んだのでした・・・。


ぐびっ
ぐびぐび・・・
ぐびびびびびびび・・・・


「うまい!!!」


「飲みやすい!一気にいけるぞ。そしてこののど越しと後味はどうだ!まさしく至福の余韻ではないか。これならつまみ無しでの500mも楽勝だ!!」



・・・・しかし、いつの日から彼をコンビニで見かけることはなくなった。そう、期間限定だったのだ。今どこで何をしているか分からないが、彼が幸せに暮らしていることを願っている。

ハンコ消滅と司法書士

わたくし現在38歳。「人生100年時代」なんて言葉はあまり好きじゃないのですが、どうやら僕らは長生きするそうです。長生きするということは、それだけ長く働く必要が出てきそうですが司法書士なんて斜陽産業を選んでしまったわたくし。これから3、40年くらいこの仕事が世の中に残ってくれるといいなと思うのですが、そんな不安で傷ついた気持ちにコロナちゃんが丁寧に隙間なくワサビを塗り込んでくれました。そう、ヤツは「脱ハンコ」の流れを加速させたのです。司法書士とハンコはそりゃ~もう切っても切り離せない、中学からずっと一緒で今はお互いの子どもが同級生の親友みたいなもんです。ほら、見たことありません?印鑑証明書と実印をパタパタ見比べて「印鑑照合~~っ!」て私たちがやってるの。ここで高卒で何のあてもなく地方から東京に上京し、職を転々としながら悪魔のように難しい司法書士試験に合格、わずか10カ月だけ事務所勤めをした後独立した超前向きに見られやすい私の建前と本音を書いておきましょう。


建前
「今まで培った知識をお客さまのために生かしたい!試験に受かったのも今こうして司法書士として仕事ができているのも出会いに恵まれ、お客さまに恵まれたおかげ!これからも新しい知識をどんどん取り入れ、時代にあった最適な提案を皆さんにして、自分を支えてくれた人とお客さまに恩返ししていきたい!」


本音
「ひ~~!あんだけ難しい免許死ぬほど勉強して取ったのにルール変更すんなよ~。試験受かった時は資格に守られてず~っとず~っとぬるま湯に使ってもう1ミリも努力せずにダラダラ生きていこうとおもったのに!!というか、コレ食べてくには一般企業と変わんない努力が必要だよね。会社の人間関係が苦手で気楽に生きるために開業しただけなのにフェイスブックやらツイッターやらで高意識のキラキラな時代を変えてやる的なこと言っちゃう人とうっかり同じ土俵にのっちゃったよね。いやいや、僕ずっとクラスでも中の下だったんで優秀でもなんでもない地味男です!困った・・どうやって生き残ろう・・・」


ということなのでございます。ちょっとしたルール変更で不安になってしまうのですね。しかし、冷静に考えたらハンコがなくなったからって司法書士の仕事が減るとは限らないし、だいたい何かが簡略化されたらなんかが難しくなるものなんですよね。写真がスマホで綺麗に簡単に取れるようになっても、新たに写真を編集してインスタにあげるなんて昔は無かった作業ができるように多分、減ったぶん別の仕事ができるんじゃないかと思います。こうやってあんまり根拠のない漠然とした不安に襲われてしまうのは人間の常なのかも知れません。私もそんな漠然とした不安に襲われているお客さまに知識を使って十把ひとからげにバッサリやるような優しくない応対はしないようにしようとふと思いました